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残念なことに、日本人は資産運用をしない傾向にあります。金融教育が徹底されていないので、「資産運用や株式投資=ギャンブル」という間違ったイメージが根強いです。

さらに、「貯金さえしていれば将来安泰」と勘違いされている方も多いかもしれません。しかし、貯金にも弱点はあります。むしろ、私は「貯金だけしかしないと将来生活できない可能性の方が高い」と考えています。

また、「資産運用は金持ちがやることだ」とか「資産運用は遊びである」と考えている方も多いようですが、これも私は間違いだと思っています。

お金がたくさんある人ほど、株式投資、FX、不動産投資などの資産運用などによってお金を回しています。一方で、お金があまりない人ほど現金に執着し、将来生活に困っている人が多いのも現実です。

だからこそ、正しいお金の知識を身に付けなければならないのです。

そこでこの記事では、貯金さえしていれば大丈夫だと勘違いしている方に対して、貯金だけだと危ない根本的な2つの理由を解説します。

◆貯金だけだと危ない理由1:インフレリスク

貯金だけだと危ない理由は、「インフレリスク」です。インフレリスクとは、「インフレーションリスク=inflation risk」の略で、貨幣の価値が実質的または長期的に低下することです。そうなると、気づかないうちに「貯金の価値も下がる」ということです。実際、明治以降、いや世界中では長期的に見ると、インフレが続いています。もちろん、インフレデフレを繰り返しながらです。

たとえば、2013年に日本銀行は、物価上昇の目標を「年に2%」としました。もし、インフレが実現すると、毎年2%ずつ物価が上がります。

「物価が上がる」ということは、相対的に、「通貨の価値が下がる」ということです。

言い換えると、「毎年2%ずつ、貯金が減っていく」ということです。

より具体的に言うと、1000万円の貯金をしている人は、何もしなくても毎年20万円を失うということです。

貯金だけだと、インフレが起きるといつの間にか、お金が減ることになります。貯金はインフレには弱いのです。インフレに備えるには、貯金だけではなく、株式や外貨などに資産を分散しておくことが大事になります。


◆貯金だけだと危ない理由2:円安リスク

貯金だけだと危ない理由の2つ目は、「円安リスク」です。円安とは、外国通貨(特にアメリカドル)に比べて相対的に円が価値が低下することです。つまり、円安になると、気づかないうちに「円の価値が下がる」ということです。

たとえば、2013年以降アベノミクス相場によって円安が大きく進行しました。一時は1ドル=80円付近と円高だった為替レートが、3年で1ドル=120円付近まで円安が進みました。

これはつまり、世界中の視点から円の価値を見ると、「3年間で、円の価値が3分の2になった」ということを意味します。3000万円の貯金をしていた人は、アベノミクスの影響で2000万円くらいの価値に下がってしまったということです。見た目は変わりませんが、円安によって貯金だけをしている人は意識なく、損をしました。しかも、「損をした」という事実に、多くの人が気づいていないことは残念でなりません。

貯金だけだと、円安になっていった場合、気づかないうちにお金が減ってしまっているのです。貯金は円安にも弱いのです。円安に備えるには、日本の株式や貯金だけではなく、外貨や外国株式などにも資産を分散することが大切です。

◆まとめ:切実な人ほどお金を運用しよう

インフレリスクと円安リスクの2つのリスクがあるので、「貯金さえしていれば将来安泰」という間違った考えは捨てましょう。インフレや円安は理解しにくいので、いつの間にか損をしていることに気づかないなのです。

お金をたくさん持っている人は、お金を回したり、金融の知識があるので、インフレや円安について対策をすることができますが、お金をあまり持っていない人や金融に対して学んでいない人は、多少お金が減ってもあまり気づかない傾向にあります。したがって、貯金は、インフレや円安がリスクになるということをしっかりと押さえておきましょう。

切実な人ほど資産を運用して、上手にお金が減らないように守らなければなりません。この記事に書いた内容を参考に、上手にお金を運用していく方法を考えていきましょう!!